20236/17
包近のもも大福始まりました
【包近のもも大福始まりました】
いちご大福は間違いなく革命児です。
甘みしかなかった和菓子の世界に酸味という味覚を取り入れたからです。
その後に出てくるキウイやみかんなどの酸味系の大福はいちご大福のコピーでしかない。
何より発売当初はいちご大福ブームがあり、でも皆さんご存知のようにブームになった商品というのは消えていく運命にあります。
ところがいちご大福は、大体のお菓子屋さんが作るくらいのスタンダードになったことです。
皆さん『いちご大福』のほかに、ここ何十年の間に新しく作られた和菓子でスタンダードになった和菓子って知ってますか?
今回は、いちご大福の話ではなく『もも大福』ですが、これもある意味ちょっとした革命児だと思ってるんです。
うちが作るきっかけは、そんな革命児を作ろうと思って作った訳ではなく前回も書きましたが、この時期になると地元包近の親戚が出荷出来ない桃をたくさんくれるので、食べ切れなく勿体ないから作ったのが始まりです。
でも、作ってみると
いちご大福の『甘み』+『酸味』ではなく
『甘み』+『甘み』とインパクトはないのですが果汁が口の中に広がるという今までの和菓子にはない食感がありました。
その分、果汁があるのと直ぐに酸化して色が変わるのでいちご大福に比べると作る工程は大変です。
今日から品種は変わっていきますが包近の桃での『もも大福』になりますので宜しくお願い致します。
余談
松本さんが桃の糖度でギネスを獲るまでは、
「かねちか」と漢字で打つには
「つつむ」「ちかい」といちいち変換しなければいけませんでしたが、今は
「かねちか」と打つと「包近」と候補に出てくるようになりました。