脱・糖質制限宣言①
【脱・糖質制限宣言】①
The world according to SHIZUKU
ー 不飽和脂肪酸制限 ー
最初に言っておきたいのは、うちが和菓子屋で砂糖を使うので保身の為に『脱・糖質制限宣言』をするのではありません。
現に最近までは『お菓子で百薬の長を目指す』と言うことであれば『糖』はリスクであり使いたくないのに使わざる得ないという自己矛盾を抱えながら奮闘しておりました。
なるべく砂糖の量を減らしたり、発酵や自然の物で代替の甘味を探したり、オーガニックで精製されていない砂糖だと少しはミネラルの恩恵を受けれるだろうと色々やっておりました。
例えば砂糖のリスクが『−5』だとすると、それらの事をすることによって『−2』に出来れば他の素材のプラス部分で補えばトータルでプラスになる。
そうすれば砂糖が入っているお菓子を食べてもリスクは無いのではないかという考えの元作っていました。
それは完全に
砂糖=悪
という考えです。
そんな事もあり『糖』については特に関心を持って勉強してきました。
その結果、現代医学や一般健康ポップカルチャーで言われる『糖質制限』から『脱』した方が良いという考えに至りました。
糖を摂り過ぎると糖尿病になる。
糖は癌の餌になる。
糖はAGEs(終末糖化産物)を作る。
糖は体を冷やす。
などなど踏まえて、これらの状況は、
糖との『因果関係』はなく『相関関係』だということが分かりました。
その違いは、例えば
「アイスクリームがよく売れる年は、溺死者が多い」
というのはアイスクリームと溺死者は、因果関係ではなく相関関係です。
アイスクリームを食べるのを控えても溺死者が減るわけではありません。
その年の夏が暑かったという原因があるからです。
その原因が何であるかを知るのは重要なことです。
そして、この『脱・糖質制限』にとって重要な原因の一つは
「多価不飽和脂肪酸を摂らない」
ということです。
不飽和脂肪酸とは、飽和していないので色んなものと手を結んでしまう油(脂)のことです。
色んなものと結びついた油が体の中にあると、当然『悪い場』が出来ます。
悪い場とは病気が発生しやすい環境のことです。
その環境が改善されず治療や薬を飲んでも、また代替医療や自然療法を行っても全て対処療法にすぎません。
先ずは、自分が口にしている油が
飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かを知ることです。
そして、それが不飽和脂肪酸なら食べないことです。
それと、もう一つ大事なことは
脂質やタンパク質をエネルギー源にしないで
『糖で代謝を回す』ということです。
その辺りのことは重要ですので生化学に基づいて、少しずつ説明させて頂こうと思います。
写真の大福は、そんなことを踏まえて最もクリーンで最適なエネルギー源である単糖だけで作られた大福です。
また、この大福のお味見と説明のお茶会も行いたいと思いますので、その時は宜しくお願い致します。
一般の健康情報とは異なりますが、今の時点でたどり着いた
The world according to mochi-SHIZUKU
餅匠しづくが考える『百薬の長』を作っていきます。
その為には、食べて頂くお客様にも体に良い環境を整えて頂くことも必要になってしまいます。
体から不飽和脂肪酸を無くして『糖』で代謝を回すという極めてシンプルなことが基本中の基本となります。
ー お菓子で百薬の長を目指す ー
dream of creating an overwhelming “Wagashi” better than any medicines
lost technology & mad science
餅匠しづく 石田