202111/22
杉本博司さんの『放電場』のお披露目のお菓子作らせて頂きました
【sugimoto】
両足院さんの大書院の襖絵東面は「放電場」
西面は、かみ添さんによる薄鼠に墨雲母の雨
襖絵が両面あるように、
両足院さんは智慧と慈悲の心を磨く場であるように、お菓子も両面で表現しました。
放電場の『光』は抽象的に。
『雨』は、より具体的に、かみ添さんにお願いして襖に使われた版木と同じものを作って頂きお菓子に写しました。
電気の語源は古代ギリシャ語の琥珀(Elektron)であると言われています。
毛皮と琥珀を摩擦させることによって二つの物資間に引力が生まれることから、この不思議な力が電気と名付けられたこともあり、
琥珀羊羹で『琥珀』を作り干菓子とした。
このお菓子は両面だけではなく
菓銘の『SUGIMOTO』通り、杉本博司さんの代表作品でもある『海景』が側面にあります。
そして、黒文字で切って頂く度に、断面が微妙に異なる『海景』がタイポロジーのように現れます。