20214/6
店の壁
【店の壁】
大体の和菓子屋さんの壁には、季節のお花や掛け軸が掛けてありますが、うちの店の壁にはアートが在ります。
これはインテリアとして置いてあるわけではなく、お菓子の主旨説明や関連性が在るものとして置いています。
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1960〜70年代のアメリカは大量生産大量消費の時代です。
それまでのアートというものはアーティストが一人でアトリエに籠って全身全霊一点一点丹精込めて作ることによってアウラがある素晴らしい作品生まれるとされていました。
アンディー・ウォホールが登場するまでは、、、
アンディー・ウォホールは時代に合わせてアートも工場でシルクスクリーンという技法で大量に生産しました。
そして、そこに刷られた『キャンベルスープ』は何を意味するものでしょうか?
その当時のアメリカはベトナム戦争真っ只中で男性は戦地に行き、働く女性が増え忙しくなったので、家庭の味であるお母さんのスープの味が全てキャンベルスープの味に置き換わったことを現していますね。
1960〜70年のアメリカの象徴が、この『キャンベルスープ』の中に全て含まれています。
何故、この作品が店の壁に掛けてあるかは、
一つ前の投稿の『黒豆大福』との関係がありますので、是非みつけにお越し下さい!
ーお菓子で百薬の長を目指すー
餅匠しづく