お正月のお餅の締め切り
【お正月のお餅の締め切り】
繁忙期でも質を落とさない為に。
普段の日なら餅米を洗うのも一回なので丁寧に洗うことが出来ます。
お米というのは最初に触れる水が凄く重要なので餅米を洗う水にしても濾過して還元水にしてとか水を作るだけでも大変です。
年末になると普段の日の40・50倍は搗くことになるので水道の蛇口をひねって洗いたくなるわけです。(勿論、蛇口をひねるだけで良い水が出るシステムにはしておりますが、それだけでは物足りません)
そしてお餅も自動餅つき機で搗きたくなります(餅を搗くことに関して全く労力が必要なくなりますので)
ですが、この『餅の搗き方』がもっと重要なので忙しいからと手を抜くことはできません。
そして最大の難関。
小餅を切るということです。
いい水で洗い浸けて、労力をかけて餅を搗いても自動小餅切り機で切ってしまうとスクリューで押し出されるためにお餅のコシもなくなり整った組織も崩れてしまいます。
その良い状態を保つためには一つ一つ手で切るしかありません。
そして今年の滋賀県産の羽二重餅米の特徴は凄く『コシが強い』という事です。
『コシが強い』という事は硬いことを意味します。
なので餅米を浸ける時間も長くして、餅を搗く時間も通常の1.5倍の回数を搗くことになります。
そして、ここでも難関が小餅を切ることです。
お餅が硬いと切るスピードが落ちます。
スピードが落ちると冷めますので更に硬くなりスピードがより落ちます。
柔らかいお餅は形も綺麗になりますが冷めたお餅は綺麗な形にするのは難しくなります。
そうなるといちいち一つのお餅の重さを計らなくても均一に切れて、丸めなくても綺麗な形に切れる人だけの作業になります。
そんな人は、うちの店では3人だけ。
一人一日何千個
若い頃は手首が痛くて31日には切れないほどでしたが、ジジイになった今では痛くなりません。
それは経験でしか生まれないコツなんでしょうね。
そんなお餅は、特に今年は生産性が落ちますので後少しだけご予約お受け出来ます。
(いっぱいの日もございますのでご了承下さい)
尚、年末のお餅はお店に取りに来て頂けるお客様に限らせて頂きます。
年末のお餅は真空パックはしておりません。
取りに来て頂ける各店舗にお電話でご注文頂けると助かります。
岸和田本店 072-422-6601
新町店 06-6536-0805
*真空パックでの発送は、年明けから再開させて頂きますので宜しくお願い致します。
ーお菓子で百薬の長を目指すー
餅匠 しづく